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同期が重い犯人は、大きなファイルではなく「2万7千個の小さいファイル」だった

公開: 2026-07-19 · #93 / 最終更新: 2026-08-10 クラウド同期ファイル整理つまずき

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※これは2026年6月当時の記録です。その後2026年8月に、プロジェクト本体はクラウド同期の外へ移し、パソコン間の受け渡しは別の仕組み(GitHub)に変えました。

当時の私は複数のパソコンで作業していて、作業ファイルはクラウド経由で同期させていました。片方のパソコンで作業した続きを、もう片方でそのまま開けます。この仕組みにはずいぶん助けられてきました。

ところが、その同期がどうにも重くなってきました。ファイルを開こうとすると雲のマークがくるくる回ったまま、なかなか降りてきません。作業を始めたいのに、まず「同期待ち」から始まります。地味にストレスがたまる状態でした。実は似た症状には一度、ノートパソコンを抱えて帰った日にもぶつかっていて、そのときに「犯人は部品置き場のファイル数」というところまでは突き止めていました。今回は、残っていたぶんも含めて本格的に片付けることにした話です。

「重さ」ではなく「数」を数えました

同期が重い=運ぶ荷物が重い、と考えるのが自然だと思います。でも前回の経験から、容量の大きい順に眺めても犯人は出てこないことは分かっていました。見るべきは、ファイルの「個数」のほうです。

犯人はやっぱり「部品置き場」でした

AIに原因の切り分けを頼んでみたところ、意外な答えが返ってきました。重いのは大きなファイルではなく、「node_modules」というフォルダに詰まった何万個もの小さいファイルだ、と言います。

node_modulesというのは、ツールを作るときに使う既製品の部品をまとめて置いておくフォルダらしいです。私のフォルダには作りかけ・作り終えたプロジェクトがいくつもあって、そのそれぞれがこの部品置き場を抱えていました。

数えてみて驚きました。7つのプロジェクトで、合計27,601ファイル・約1GB。1GBという容量そのものは、今どきたいした量ではありません。問題は「27,601個」のほうでした。

効くのは容量ではなく「個数」

クラウド同期は、ファイルを1個ずつ確認しながら運びます。だから1GBのファイルが1個あるより、小さいファイルが2万7千個あるほうがずっとつらいです。

引っ越しにたとえるなら、重いタンスが1つあるより、小物の詰まった段ボールが2万7千箱あるほうが大変、ということです。タンスは持ち上げれば一度で済みますが、段ボールは1箱ずつ運んで、1箱ずつ「これはどの部屋行き?」と確認されます。同期の遅さの正体は、まさにこれでした。

「重さ」だけを見ていたら、ずっと見当違いの場所を探すところでした。容量の大きい順に並べても、この犯人は出てこないのです。

消しても困らない、と知りました

とはいえ、部品置き場を丸ごと消して大丈夫なのでしょうか。ここが一番不安でした。せっかく動いているツールが壊れたら元も子もありません。

調べてみると、node_modulesの中身は「必要になったら1コマンドで入れ直せる」ものでした。部品の取り寄せリストは別のファイルに残っていて、部品置き場そのものは使い捨てでいいのです。つまり、消しても失うものは何もありません。ホームセンターに行けばいつでも同じ部品が買えるのに、家の廊下に在庫を山積みにしていたようなものでした。

それなら話は早いです。7つのプロジェクトから、部品置き場をまとめて削除しました。

掃除のあとの爽快感

結果は見違えるほどでした。あれだけ回り続けていた雲のマークがすんなり消えて、もう片方のパソコンでもファイルがさっと開きます。27,601ファイルぶんの「1個ずつ確認」がなくなったのですから、当然といえば当然かもしれません。

今回の学びは2つ。同期の重さは容量ではなく個数を疑うこと。そして「消しても復元できるもの」を見分けられると、掃除は一気に気楽になること。

廊下の段ボールを全部処分した家のように、フォルダの中の風通しがよくなりました。同期待ちのくるくるを眺める時間が減ったぶん、ツール作りに使える時間が増えたと思うことにしています。


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