AIに「この料金、間違ってますよ」と言われたけど、間違っていなかった話
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スマホ料金を比べるツールを作っていて、いちばん気を使うのが「数字が公式と合っているか」です。各社の料金はちょこちょこ変わるので、私のツールに載っている金額が古いまま、なんてことになったら一番まずい。
そこで、AIに定期的に「公式ページと突き合わせて、ズレているところはない?」とチェックしてもらう仕組みを回しています。人間の目だけで全社ぶんを毎回見比べるのは現実的でないので、ここはとても助かっています。
「二千円以上も高すぎます」
あるとき、そのチェックがソフトバンクのあるプランについて、掲載している金額が公式より二千円以上高い可能性がある、と判定してきました。
二千円以上といえば、けっこうな差です。これは直さないと——と、危うくその場で書き換えそうになりました。
でも、いったん書き換える手を止めて、同じ公式ページを注意書きの細かい字まで確認し直すことにしました。すると、料金表に付いた注記に、この金額の条件が書いてあったのです。家族割や光回線とのセット、カードの割引——それらを使わない場合の料金だ、という条件です。
割引の前と後を、取り違えていた
からくりはこうでした。スマホの料金には「割引を引く前の金額」と「割引を引いたあとの金額」の二つが、同じページに並んで書かれていることがよくあります。
AIは、このうち「割引を引いたあとの安い金額」を本来の料金だと思い込み、それと私のツールに載っている「割引前の金額」を見比べて、「二千円以上も高いぞ、間違いだ」と判断していたのです。つまり、私のツールの数字は合っていて、取り違えていたのはAIのほうでした。
公式ページは、人間が見れば文字の大きさや配置で「こっちが割引後ですよ」と分かるように作られています。でも、今回のチェックで使っていたページの読み取り方では、そうした見た目の手がかりがうまく伝わらなかったようです。だから割引の前と後を、すんなり取り違えてしまった。チェックの仕組み側の癖として、覚えておくことにしました。
「数字を変えるときは、必ず自分の目で」
この一件で、ひとつ自分の中でルールを決めました。料金の数字を変えるときは、AIの指摘だけを理由に書き換えない。必ず公式ページを自分の目で開いて、注意書きまで読んでから直す。
誤解しないでほしいのは、AIのチェックが役に立たない、という話ではないことです。むしろ逆で、「ここ、確認したほうがいいですよ」と引っかけてくれる働きは、ものすごくありがたい。全社を見張る目としては、これ以上ないくらい頼りになります。
ただ、最後に「この数字でいきます」と決めるところは、人間がやらないといけない。とくにお金の数字は、間違えると見た人に直接迷惑がかかります。「指摘してもらう」のと「鵜呑みにする」のは別の話で、その線引きを自分の中に持っておくことが、こういうツールを続けるうえで大事なんだなと感じました。
便利な道具ほど、つい言われたとおりに動きたくなる。でも、最後のひと手間として自分の目で確かめる癖は、手放さないでおこうと思っています。
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