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「ちゃんと作ってあります」と判定した処理が、どこからも呼ばれていませんでした

公開: 2026-09-21 · #157 / 最終更新: 2026-09-21 個人開発失敗談ふりかえり点検

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「実装されています」と判定しました

自分のサイトに載せていた記事の説明が、いまのツールと食い違っていないかを確かめる作業をしていました。

その中に、ビルを建てる妄想シミュレーターの操作について「こういう置き方ができます」と書いた記述がありました。ツールのファイルを開いて、その置き方を処理している部分を探すと、ちゃんとありました。中身を読んでも、記事の説明どおりの動きをするように書かれています。問題なし、と判定しました。

その判定は、間違いでした。

中身は説明どおりに見えて、誰も呼んでいませんでした

後日、別の用事で同じあたりを見ていて、ふと気になりました。この処理、どこから呼ばれているんだろう。

探しました。ひとつも見つかりませんでした。画面のどの操作にも結び付いていません。実際の画面は、まったく別の仕組みで動いていました。

つまりその処理は、書かれてはいるけれど誰にも使われていない、置き去りの部品でした。中身は説明に合っているように見える。でも、画面では動いていない。私は中身だけを読んで「説明どおりに作ってある」と結論していたのです。

「ある」と「動いている」は別のことでした

反省すべき点は二つありました。

ひとつは、確かめ方が浅かったこと。処理の中身が説明と合っているかしか見ていませんでした。本当に必要だったのは「画面の操作からその処理まで、道がつながっているか」で、これは呼び出している場所を数えれば分かります。ゼロなら、その機能は画面からは使えていません。

もうひとつのほうが、実は気になっています。私は一度「問題なし」と判定を下しました。その判定は記録として残ります。 次に誰かが(たぶん未来の私が)同じ箇所を怪しんだとき、「前に確認して問題なしと出ている」という記録が、そのまま調べる手を止めさせます。間違った「異常なし」は、間違いを一度で終わらせず、次の指摘まで潰してしまう。ここがいちばんこわいところでした。

確かめる手順に一行足しました

以来、実装と説明が合っているかを見るときは、中身を読む前に、まず呼ばれている場所を数えるようにしました。順番を変えただけです。呼ばれていなければ、中身がどれだけ立派でも、画面では動いていません。

置き去りになっていた部品のほうは、しばらく迷ったあと、「いま動いている自動で並べる方式が正」と決めて、関連する部分ごとまとめて消しました。決めるまでの間は、作業の記録に「この処理は呼ばれていない」と残しておきました。動いていない処理が動いている顔で置いてあると、次に読む人がまた同じ勘違いをするからです。

作ったものが増えてくると、「たしか作ったはず」の記憶と、実際に動いているものの間に、少しずつ隙間ができてきます。その隙間を埋めるには、記憶ではなく、呼ばれている回数のようなそっけない事実を見るのがいちばんだと分かりました。

思い返すと、この置き去りの処理が生まれた経緯にも心当たりがあります。作っている途中で「やっぱり別のやり方にしよう」と方針を変えたとき、前のやり方の部品を消さずに残したのです。動くものが出来上がった時点で満足してしまい、使わなくなったほうを片付けていませんでした。新しく作ることには集中できても、捨てることにはなかなか集中できない。 そこが自分の癖なのだと思います。


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