ボツになったツールアイデア集 その2: 生き返ったものもある
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ツール工房では、公開まで進んだものの裏に、検討の段階で見送った案もあります。今回はその中から4つを挙げて、なぜ見送ったかを記しておきます。
先に白状しておくと、この記事は公開後に一度書き直しています。というのも、ここでボツにしたはずの案のうち二つを、そのあと形を変えて実際に作ってしまったからです。見送った理由と、生き返った経緯をセットで残しておきます。
ボツ1: 献立提案ツール → その後、範囲を絞って作った
冷蔵庫の中身を入れたら今夜の献立を返す、という発想です。家事の小さな引っかかりを減らしたいと考えていました。
この記事を最初に書いた時点では、見送っていました。野菜の名前ひとつ取っても地域や時期で呼び方が違い、レシピの文章や写真をそのまま外部から借りるのも難しく、大人向けの献立を広く扱うデータを自分で整えるのは無理があると感じたからです。既存の献立アプリの完成度も高く、後発で違いを出せる要素が見つかりませんでした。
ところがその後、対象を子どもの献立に絞ったら急に現実的になり、こどもこんだてというツールとして作ることになりました。2026年7月には、冷蔵庫にある食材からメニューを逆引きする機能も足しています。まさに最初にボツにした発想そのものです。
「無理」だったのはアイデアではなく範囲の広さだった、というのが、この案から学んだことです。
ボツ2: 習慣トラッカーの詳細分析機能
既存の○×トラッカーに、記録のグラフ表示を足そうかと考えたことがありました。
見送った理由は、「シンプルさが売り」のツールに機能を足すと別物になってしまうことです。○×トラッカーは「今日やったか」を少ない手数で記録できる手軽さが核で、グラフを見に行く前提の作りにすると、そこが崩れる懸念がありました。
いまの実装では、グラフは入れず、連続○・連続×の日数と曜日別の記録数を数字で出すだけにしています。細かい分析が欲しくなったら、そのとき考えます。
ボツ3: 家計簿補助ツール
レシートを撮ると金額を抜き出して家計簿に並べる、という発想です。これは検討まではしたものの、試作には入りませんでした。
見送った経緯は、前回のボツになったツールアイデア集に書いたとおりです。読み取りの精度うんぬんより、撮る・確認する・直す・分類する、という流れを毎回続けられる気がしなかったのが正直なところでした。
ボツ4: 持ち物リストの動的生成 → 静的なページとして作った
旅行先・季節・日数を入れると持ち物リストを出す、というツール案でした。
「動的に生成する」という部分は見送りました。入力に応じて変える要素が、考えてみるとそれほど多くなかったからです。
ただ、こちらも中身のほうは生き残りました。子連れ旅行の持ち物を移動手段別・季節別・日数別にあらかじめ全部並べた1枚のページとして、キッズ集のチェックリストに入れてあります。チェックした状態は端末に残るので、旅行のたびに続きから使えます。入力フォームで絞り込む代わりに、最初から全部見せてしまう、という落とし方です。
共通している判断軸と、その後の教訓
並べてみて、自分の判断軸は次のように整理できました。
- 自分が使い続けられないツールは作らない
- 既存サービスを開けば済む用事には、専用ツールを作らない
- データの維持コストが見合わないものは作らない
ただ、今回の4つのうち2つが後から生き返ったことで、もうひとつ分かったことがあります。ボツの理由が「範囲が広すぎる」「実装方法が大げさ」だった案は、絞り方や落とし方を変えると通ることがある。アイデアそのものが駄目だった、と決めつけないほうがよさそうです。
見送った案は、こうして記事に残しておくと、あとで別の発想と結びつくことがあります。実際この記事が、その実例になりました。
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