Claude Code の Fable 5 を試したら、課金が雪だるま式に増えて2時間使えなくなった話
私はツールを作るのに Claude Code というAIの相棒を使っていて、毎月決まった額——正直、安くはありません。いちばん上のプランで、月200ドルです——を払って使っています。月ぎめで払っていると「これだけ払っているんだから、好きなだけ使える」という気分になりがちです。この話は、その気分が見事に裏切られた一日の記録です。
新しいAI「Fable 5」が出た、というだけで
ある日、Fable 5 という新しいAIが出たのを知りました。今までより賢いらしい、という触れ込み。こういうのを聞くと、どうしても試してみたくなります。
その日はちょうど、ターミナルを3つ開いて、それぞれ別の作業を並行で進めていました。「毎月そこそこ払っているんだから、ちょっと試すくらい平気だろう」。そう思って、思い切って3つとも新しいAI(Fable 5)に切り替えてみたのです。
ところが、使い始めてすぐに「これを使うには追加の支払いが必要です」と出ました。えっ、月ぎめで払っているのに? と一瞬たじろぎます。でも、このまましばらく作業ができなくなるのも困るな、と思い、少額——10ドルぶん——を足すことにしました。開いていたターミナルの状態をいったん保存し、新しく立ち上げ直してから試そう、と考えたのです。
保存のときに、戻すのを忘れた
新しいAIに切り替えて、しばらく作業を続けました。そのまま別の作業へ移っていったのですが——ここで私はうっかりしていました。
保存(その日の記録)をするとき、いつものAI(Opus)に戻すのを忘れていたのです。
しかも、いざ保存を始めてみると、途中からはいつものAIに戻せないことが分かりました。切り替えるなら保存を始める前でないといけなかったのに、気づいたときには遅かった。賢いAIは、同じ作業でも「トークン」——AIが文章を読み書きするときの単位で、使うほどお金がかかります——をよく食べます。ドキドキしながら見守っていると、案の定、すぐに10ドル分のトークンを使い切ってしまいました。
10ドル+10ドルが、まるごと消えた
保存しきれないまま放っておくのも気持ちが悪い。そこで、さらに10ドルを足しました。これで全部保存できるだろうか、と祈るような気持ちで見守ったのですが——最終的に、保存は全部はできませんでした。
足した10ドルと10ドル、合わせて20ドルは、何も残さないまま消えてしまったわけです。結局その日は、しばらくのあいだ——2時間ほど——相棒を呼び出せないまま過ごすことになりました。
月ぎめは「使い放題」ではない
この一日でしみじみ思ったのは、月ぎめで払っていても「使い放題」ではないんだな、ということです。賢い道具ほど、一回ごとに食べる量が多い。新しいもの見たさでうかつに切り替えると、知らないうちにトークンが溶けていきます。
それと、いちばん間抜けだったのは「戻し忘れ」でした。
そして笑えないことに、肝心の Fable 5 の実力は、ろくに試せないまま終わりました。賢い相棒は頼もしいけれど、財布もトークンも有限。「新しいものを試したら、使い終わったら戻す」を、ひとつ自分の手順に書き足しておこうと思います。当たり前のことを、20ドルと2時間ぶん、しっかり身体で覚えた一日でした。
※追記:そんなことを書いていた矢先、Fable 5 はしばらくのあいだ使えなくなってしまいました。私にとっては、あの慌ただしい一日が最初で最後の対面だったことになります。また会える日を、気長に待とうと思います。
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