ホテル検索に「行き先が決まっていなくても探せる」ページを作った話
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ホテル検索ツールを公開してからしばらく経ちました。自分では気に入っているのですが、正直なところ、初めて触った人にこのツールの良さがうまく伝わっていない気がしていました。
トップページを開くと、条件を入力する欄がずらっと並んでいて、「で、何ができるの?」が一目では掴みにくい。自分で作った本人はどこをどう触ればいいか分かっているけれど、初めての人はそうじゃない。この溝をどうにかしたいと思って、ガイドページを作ることにしました。
伝えたかったのは「行き先を決めなくていい」ということ
ホテルを探すとき、私がふだん使っていた予約サイトは、まずエリアを選ぶ流れが中心でした。「箱根」とか「熱海」とか、行き先が決まっている前提です。
でも実際に宿を探し始めるタイミングって、「なんとなく温泉に行きたいな」「車で2時間くらいのところがいいな」くらいの段階であることが結構多い。行き先が決まっていないのに、エリアを選ばないと先に進めない。あの不自由さをずっと感じていました。
私のホテル検索ツールは、エリアを選ばなくても条件だけで全国を横断して探せます。「温泉あり」「車で2時間以内」と入れれば、その時点のデータで条件に合う宿が、地域をまたいで同じ一覧に出てきます。エリアを決めずに横並びで比べられる、というのがこのツールの持ち味だと思っています。
ガイドページのタイトルは「行き先が決まっていなくても探せるホテル検索」にしました。これが一番伝えたかったことだったので。
楽天トラベルのデータを使っているけれど、探し方が違う
よく聞かれそうなのが「楽天トラベルで直接探せばいいんじゃないの?」という疑問です。
たしかに、宿名・住所・口コミ評価などの基本情報は、楽天トラベルから受け取っています。ただし部屋の広さには、楽天トラベル以外の公開情報から補ったものも混ざっていますし、所要時間や分類はこちらで計算・整理したものです。予約するときは、ホテル名や予約ボタンから楽天トラベルへ移動します(ページの下から、ほかの予約サイトを探すこともできます)。
ただ、探し方が違います。
楽天トラベルではエリアを一つ選んで、そのエリアの中で条件を絞り込んでいく流れです。箱根の宿と軽井沢の宿を同時に見比べることはできません。
私のツールでは、全国3万軒以上の宿を条件だけで一括検索して、条件に合う候補を同じ一覧に表示します(画面に出るのは上位100件です)。「部屋が40㎡以上で、口コミ評価が高くて、温泉がある宿」を全国から拾い上げて、東京駅からの所要時間順に並べる、みたいなことができます。
所要時間も、新幹線・車・飛行機それぞれで計算してあるので、「新幹線で3時間以内」と条件を入れれば、関東近郊から東北・北陸あたりまで、エリアを意識せずに候補が並びます。ただしこれは固定した経路表と距離からあらかじめ計算した目安で、実際のダイヤや道路状況を見ているわけではありません。
この「エリアの壁を取り払って、条件だけで横断する」部分が、楽天トラベルで直接検索するのとは根本的に違うところです。ガイドページではそこを丁寧に説明しました。
「いい宿を探す」モードの話
ガイドページを作るのと同じタイミングで、「いい宿を探す」というボタンも追加しました。(このボタンは、そのすぐ後に「保存した検索」という形に置き換えています。ここは公開当時の話として読んでください。)
ホテル検索ツールは条件を細かく設定できるのが強みなのですが、裏を返せば、初めて使う人にとっては「何をどう設定すればいいか分からない」という壁になります。
「いい宿を探す」ボタンを押すと、部屋サイズ40㎡以上・5点満点の口コミ評価が4以上・温泉ありといった、私が宿探しの出発点にしやすいと思った条件がまとめてセットされます。とりあえずこれで検索してみて、結果を眺めながら条件を調整していく、という使い方ができるようにしました。
「最初の一歩が軽くなる」ことを狙った機能です。全部を自分で考えなくても、いい感じの出発点を用意しておく。
条件プリセットも置いてみた
ガイドページには、よくありそうな探し方を「押すと条件がまとめて入るボタン」として並べました。
「車で2時間以内×温泉」「新幹線で3時間以内×温泉」「北関東×温泉×高評価」など、ボタン一つで検索条件がセットされて、そのまま結果が見られる仕組みです。(この置き場所も、その後ガイドから検索画面の上部へ移しています。)
「こういう探し方ができますよ」という具体例をいくつか置いておくだけで、ツールの使い方がぐっと伝わりやすくなる手応えがありました。説明文を長々と書くより、「とりあえず押してみて」のほうが早いことは多い。
使ってみてほしい
ガイドページを作ったのは、結局のところ「使ってもらえないと意味がない」という気持ちからでした。
機能を増やすことに夢中になりがちですが、どんなに便利なものを作っても、初めて来た人が「何ができるか」をすぐに掴めなければ、そのままページを閉じたくなるかもしれない。そういう当たり前のことを、公開してしばらく経って改めて感じました。
ホテル検索ガイドページ、よかったら覗いてみてください。「なんとなく温泉に行きたい」くらいの気持ちで触ってもらえたら嬉しいです。
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