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説明文とツールの中身、ズレていないか読み比べてみた

公開: 2026-08-05 · #110 / 最終更新: 2026-08-11 スマホ料金比較運営の裏側見直し

📌 記事の取り扱いについて(公開当時の内容を含みます — タップで詳細)

本記事は公開当時の体験・気づきをまとめたものです。現在のツール数・プラン数・対象年齢・記事数・仕様とは異なる場合があります。最新の内容は各ツールページをご確認ください。ツールや外部サービスの仕様・料金は変更されることがあるため、利用前には各公式情報も併せてご確認ください。記載に誤りを見つけられた場合はお問い合わせフォームよりご連絡いただけると助かります。

きっかけは、自分の書いた紹介文への違和感

比較ツールについての記事を準備していて、ツールの紹介文を読み返したとき、手が止まりました。実際には絞り込めない条件が、絞り込めるかのように書いてある箇所が見つかったのです。

たとえば「家族割で絞れます」と書いてあったらどうでしょう。読んだ人は当然、家族割のあるプランだけを一覧にできると思います。でも私のツールに、そんな絞り込みボタンはありません。もし説明にそう書いていたら、それはもう誇張ではなく嘘です。書いた瞬間は「まあ関連情報は載せてるし」くらいの気持ちでも、使う側からすれば「書いてあるのにできない」でしかありません。

そう思ったら、説明文を全部読み返さずにはいられなくなりました。

ツールに実際にある絞り込みを、指差し確認しました

思い込みで判断すると危ないので、AIに実物の画面とコードを調べてもらって、絞り込みの部品を数え上げました。あるのはこれだけでした。

  • 月に使うギガ数の入力
  • 検索対象の選択(大手キャリア/サブブランド/格安SIM)
  • プランタイプの選択(データ+通話/データのみ/通話のみ)
  • 無制限プランだけに絞るチェック
  • (このほかに「いま使っているブランド」を選ぶ欄がありますが、これは自分のプランを比較表の中で目立たせるためのもので、絞り込みではありません)

並び順は、料金の安い順が基本。絞り込みではありませんが、いま払っている直近3ヶ月の料金を入れると、比較表に「年間節約額」——乗り換えると年間いくら変わるか——が出る欄もあります。以上。これがツールの「できること」の正確な姿です。

数えてみて良かったと思います。頭の中の機能一覧は、作った本人でも案外あてになりません。「あれも確か絞れたはず」と思っていたものが、実は一覧表の表示項目なだけで、絞り込みはできない、ということが実際にありました。表に「かけ放題」の情報が載っていることと、「かけ放題で絞れる」ことは全然違います。

説明文との突き合わせで、直したところ

確認した機能一覧を横に置いて、トップページの紹介文やサイト内の説明を一文ずつ照合しました。やり方は地味で、「この一文が約束していることを、ツールは本当にできるか」と自問するだけ。

見つかった問題は、二種類ありました。ひとつは「幅を持たせすぎた表現」。「さまざまな条件で」「細かく絞り込めます」のような書き方は、読む人の期待を実物より大きくします。もうひとつは、もっとはっきりした機能の誤記です。eSIM対応や家族割、光回線とのセット割、通話オプションといった、実際には絞り込めない項目を「使える」かのように書いていた箇所がありました。こちらは言い訳のしようがありません。そこで説明を「月のデータ使用量(ギガ数)、大手・サブブランド・格安SIM、音声/データ専用、無制限などで絞り込めます」と、実際にある項目の列挙に書き直しました。できることを列挙するだけの、面白みのない文章になりましたが、少なくとも読んだ人を裏切りません。

削るのは、正直ちょっと痛いです

盛った表現を削っていくと、文章から勢いのある言葉が抜けて、ツールが急に小さく、地味に見えてきます。それでも、実物より大きく見せた説明で来てもらっても、がっかりさせて終わるだけです。

「機能を増やして説明に追いつかせる」という逆方向の解決もあり得ます。家族割の絞り込みを本当に実装してしまえば、説明は嘘でなくなります。ただ、割引は家族の人数や光回線とのセット条件で変わる複雑なもので、中途半端に絞り込みを付けると、かえって「絞ったのに合わない」を生みそうです。いまのところ実装していないのは、そういう理由です。それなら説明を実物に合わせて縮めるほうが、いま出せる誠実さだと思いました。

信頼は「説明と実物が一致していること」から

比較ツールというのは、そもそも「この情報は信じていいのか」を疑いながら使われるものだと思います。料金の数字は正確か、更新されているか。そこを頑張っているのに、入口の紹介文が実物より大きく見せていたら、土台から崩れてしまいます。

説明文は、機能が少なく見えても実物と一致していること。今回それを選んだ判断は、たぶん間違っていません。ツールの見た目の華やかさより、「書いてあることは全部できる」という当たり前のほうが、長く使ってもらうためにはずっと大事だと再確認しました。

これからは新しい機能を足したときだけでなく、足していないときも、たまに説明文を他人の目で読み返そうと思います。ツールは変わっていなくても、自分の言葉の膨らみ方は、時間が経つと自分でも気づかないうちに変わっているものですから。


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